無料試読版トラブルシューティング
このページは、無料試読版の Quick Start と第1〜3章を使って小さな業務を試したときの立て直し方を示す。AIへ追加指示を重ねる前に、作業を止めてもよい状態を作り、原因を一つずつ切り分ける。
最初に守る停止条件
次のいずれかに当てはまる場合は、AIによる作業や外部ツールの実行を止め、人間の責任者へ相談・エスカレーションする。
- 個人情報、秘密情報、認証情報を入力した、または入力した可能性がある
- 本番環境、共有データ、課金、権限変更へ影響する操作が必要になった
- 依頼者、承認者、採用基準のいずれかが分からない
- 出力を検証できず、誤りを見つけても元に戻せない
- AIが依頼していない操作、ファイル変更、外部通信を提案または実行した
停止時は、機密情報そのものを転記せず、発生時刻、対象業務、観測した事実、実行済み操作、停止理由だけを記録する。
6段階の切り分けフロー
- 止める: 自動実行を止め、未確認の出力を採用しない。
- 期待を一文にする: 「誰のために、何を、どの状態まで作るか」を一文で書く。
- 入力を点検する: 依頼、前提、禁止事項、参照資料が不足または矛盾していないか確認する。
- 最小単位で再現する: 仕事全体ではなく、1成果物、1判断、1検証だけで同じ問題が起きるか試す。
- 検証して分岐する: 採用基準を満たせば先へ進み、満たさなければ下表の症状別入口へ戻る。
- 記録して引き渡す: 事実、仮説、試したこと、未解決点、次の担当者を残す。
症状別の入口
| 症状 | 最初に確認すること | 安全な次の一手 | 停止・相談する条件 |
|---|---|---|---|
| 何を頼めばよいか決まらない | 第2章の適用判断で、目的、可逆性、検証可能性を説明できるか | 低リスクで元に戻せる1成果物に縮小する | 責任者、影響範囲、検証者が決まらない |
| 出力が毎回ずれる | 第3章のRequest Contractに、入力、出力形式、受け入れ条件があるか | 欠けている項目を1つだけ追加して再実行する | 正解例も採用基準も用意できない |
| もっともらしいが採用できない | 根拠と検証結果を、文章の流暢さとは別に確認できるか | 出力を主張単位に分け、1件ずつ一次資料またはテストで確認する | 根拠へアクセスできない、または反証不能 |
| 作業が広がり続ける | 最初の依頼に含まれない変更や追加成果物が混ざっていないか | 変更対象と非対象をRequest Contractへ戻して固定する | 共有環境や他チームの所有物へ影響する |
| 次に再開できない | 現在地、完了済み、未完了、次の1手が記録されているか | 4項目だけの引き継ぎメモを作り、新しい実行で読み直す | 記録へ秘密情報を含める必要がある |
最小の引き継ぎメモ
目的:
観測した事実:
試したことと結果:
停止理由 / 次の担当者:
解決後は、再発条件と検証方法をRequest Contractへ戻す。無料試読版の範囲を超える権限設計、監査、組織統制が必要な場合は、無理にこのフローだけで完結させない。