チケット駆動の仕事術:良いIssueとPRで回すタスク管理・報告・合意形成
調査・合意形成・実装・ナレッジ化を、チケット(Issue/PR)で再現性高く回すための型を整備する。
想定読者
- Issue/PR を使っているが、起票・レビュー・完了の品質が安定しない人
- 口頭・チャット依存の進め方から脱却し、引き継ぎ可能な形に整えたい人
- 複数人での合意形成を、テンプレとチェックリストで再現可能にしたい人
学習成果
- 良い Issue(背景/目的/スコープ/受け入れ条件)を自力で起票できる
- 調査ログ・意思決定・進捗・PR説明を「レビュー可能な状態」で残せる
- DoR/DoD を運用ルールとして定義し、終わらないタスクを減らせる
所要時間(目安)
- 60〜120分(付録のテンプレ集は必要に応じて参照)
読み方ガイド
- 目次から、いま必要な成果物や判断がどこに書かれているかを把握する
- 付録のテンプレとチェックリストを先に確認し、本文で意図と注意点を補完する
- 章末のチェックリストをレビュー観点として運用に取り込む
前提知識
- Git/GitHub の基本(Issue/PR)
- 基本的な開発フロー(ブランチ/レビュー)
クイックスタート(最小例)
まず 1 枚、最小の Issue と PR 説明を書き、テンプレ運用の型を掴む。
Issue(最小例):
背景: 入力フォームで誤操作が増えている(問い合わせが増加)
目的: 誤操作率を下げる(問い合わせを減らす)
スコープ: 必須項目のバリデーション/エラー文言
非スコープ: 画面全体のデザイン刷新
受け入れ条件:
- Given: 必須項目が未入力
- When: 保存を押す
- Then: 保存されず、どの項目が不足か分かる
期限/優先度: 影響×緊急度で理由を添える
責任分界: 判断=PM、実行=開発、確認=CS
PR(最小例):
何を: 必須項目のバリデーション追加
なぜ: 誤操作が多い
影響: 入力フォームの保存時エラー文言が変わる
テスト: 不正入力/境界値/回帰
ロールバック: フラグをOFF
関連: #123
目次
- 第1章: チケット駆動の前提(成果物・品質・期限・責任分界)
- 第2章: 良いIssueテンプレ(背景/目的/スコープ/受け入れ条件)
- 第3章: 再現手順・調査ログ(環境/ログ/証跡)
- 第4章: 優先度とスコープ管理(分割/依存/影響度×緊急度)
- 第5章: Definition of Ready / Done(入口と出口の統一)
- 第6章: 進捗報告の定型(現状/次/ブロッカー/期限)
- 第7章: PR説明の型(何を/なぜ/影響/テスト/ロールバック)
- 第8章: 合意形成と意思決定記録(論点/選択肢/決定/未決)
- 第9章: 完了からナレッジ化(FAQ/Runbook/ADRへの流し込み)