証明ドリル
目的
第3章「証明技法」を定着させるための追加問題です。各問題では、次の順に書いてください。
1. 示す命題
2. 使う証明方法
3. 定義展開
4. 証明本文
難易度ラベル
- [A] 基本: 定義を読む・単純計算をする。
- [B] 標準: 複数の定義を組み合わせる。
- [C] 発展: 証明・設計・実装の説明が必要。
- [D] 実装: 実行可能なコードまたは明確な擬似コードが必要。
- [E] 接続: 本体教科書の概念へ橋渡しする。
A. 定義展開
- [A][証明]
A⊆BかつC⊆DならばA∪C⊆B∪Dを証明せよ。 - [A][証明]
A⊆BならばA∩C⊆B∩Cを証明せよ。 - [A][証明]
A\B⊆Aを証明せよ。 - [A][証明]
A⊆BならばP(A)⊆P(B)を証明せよ。 - [A][証明]
f: A→Bとg: B→Cが単射ならば、g∘fも単射であることを証明せよ。 - [A][証明]
f: A→Bとg: B→Cが全射ならば、g∘fも全射であることを証明せよ。
B. 偶奇・整除
- [A][証明] 偶数と奇数の和は奇数であることを証明せよ。
- [A][証明] 奇数同士の和は偶数であることを証明せよ。
- [B][証明]
aが3で割り切れ、bが3で割り切れるなら、a+bも3で割り切れることを証明せよ。 - [B][証明]
n^2が奇数ならばnは奇数であることを証明せよ。 - [B][証明]
abが偶数ならばaまたはbは偶数であることを対偶で証明せよ。
C. 帰納法
- [B][証明]
1+2+...+n=n(n+1)/2を帰納法で証明せよ。 - [B][証明]
1^2+2^2+...+n^2=n(n+1)(2n+1)/6を帰納法で証明せよ。 - [B][証明]
2^n≥n+1をn≥0で証明せよ。 - [B][証明]
3^n≥2n+1をn≥0で証明せよ。 - [B][証明] 長さ
nの 0/1 文字列が2^n個あることを帰納法で証明せよ。
D. 関係
- [C][証明] 整数上の関係
aRb ⇔ a-bが5で割り切れる、が同値関係であることを証明せよ。 - [C][証明] 整数上の関係
aRb ⇔ a≤bが半順序であることを証明せよ。 - [C][証明] 集合上の関係
A R B ⇔ A⊆Bが半順序であることを証明せよ。 - [C][証明] 有向グラフの到達可能性関係が反射的かどうか、パス長0を許す定義と許さない定義で比較せよ。
E. 構造帰納法
- [C][証明] 文字列長について
|uv|=|u|+|v|を、vの構造に関する帰納法で証明せよ。 - [C][証明] 二分木の葉数が内部節点数+1になる条件を明示し、その条件下で証明せよ。
- [C][証明] 命題論理式の構造に関する帰納法の基底ケースと帰納ステップを説明せよ。
解答方針
このドリルは、完全解答を丸写しする用途ではなく、証明の型の訓練用です。採点では、結論よりも次を重視してください。
- 任意の対象を正しく取っているか。
- 存在命題では構成対象を示しているか。
- 帰納法で基底部と帰納ステップが分かれているか。
- 関係の証明で、必要な性質を漏れなく示しているか。