本体教科書 readiness checklist

目的

本体教科書の各章へ入る前に、該当する前提が揃っているかを確認します。ここで「いいえ」が多い場合は、該当する補助教材の章へ戻ってください。

この章別checklistは、共通の進行判定ポリシーにおける最終ゲートです。前提診断や統合テストの総合得点が基準以上でも、対象章の進行条件または「不可」となる必須項目を満たさない場合は進行できません。

第1章 数学的基礎へ進む前

確認項目 必要章
集合、部分集合、冪集合を説明できる 第1章
命題論理と述語論理の記号を読める 第1章
量化記号の否定を変形できる 第1章
関数・関係・同値関係・順序を説明できる 第2章
直接証明・対偶証明・帰納法を書ける 第3章

進行条件: すべて「はい」。

計算可能性・形式言語へ進む前

確認項目 必要章
文字列と文字列集合を区別できる 第9章
Σ, Σ*, ε, を区別できる 第9章
再帰的定義に対して構造帰納法を使える 第3章、第9章
DFA/NFA の5要素と受理条件を説明できる 第9章
判定問題を言語として表せる 第9章

進行条件: 5項目中4項目以上。ε を混同している場合は不可。

複雑性理論へ進む前

確認項目 必要章
O, Ω, Θ の定義を説明できる 第4章
多項式時間と指数時間の違いを説明できる 第4章
判定問題と言語の対応を説明できる 第9章
グラフ・SAT的な状態空間を数えられる 第6章、第7章
簡単な帰着の構造を読める 第3章、第9章

進行条件: 5項目中4項目以上。漸近記法が弱い場合は不可。

アルゴリズム解析へ進む前

確認項目 必要章
擬似コードを逐次実行できる 第5章
ループの反復回数を数えられる 第4章、第5章
再帰関数の停止性を説明できる 第5章
グラフ探索の計算量を説明できる 第6章
データ構造の操作計算量を説明できる 第8章

進行条件: すべて「はい」。

データ構造理論へ進む前

確認項目 必要章
ADT と実装を区別できる 第8章
配列、リスト、スタック、キューを説明できる 第5章、第8章
ハッシュ表の平均・最悪計算量を説明できる 第8章
ヒープの操作計算量を説明できる 第8章
木構造とグラフの基本を説明できる 第6章

進行条件: 5項目中4項目以上。

グラフ理論・ネットワークへ進む前

確認項目 必要章
グラフを集合で定義できる 第6章
パス、閉路、連結性、到達可能性を説明できる 第6章
木の基本性質を説明できる 第6章
BFS/DFS を実行できる 第6章
組合せ的にパスや状態数を見積もれる 第7章

進行条件: すべて「はい」。

論理・形式手法へ進む前

確認項目 必要章
命題論理・述語論理の式を読める 第1章
量化と含意のスコープを扱える 第1章
関係・順序・到達可能性を説明できる 第2章、第6章
証明技法を使い分けられる 第3章
状態遷移と不変条件を説明できる 第13章

進行条件: 5項目中4項目以上。量化記号が弱い場合は不可。

情報理論へ進む前

確認項目 必要章
条件付き確率と独立性を説明できる 第10章
期待値と指示変数を使える 第10章
総和記号に抵抗がない 第4章、第10章
Hamming距離を計算できる 第12章
F_2 上のベクトル・行列を計算できる 第12章
組合せ数で符号語数を見積もれる 第7章

進行条件: 6項目中5項目以上。確率が弱い場合は不可。

暗号へ進む前

確認項目 必要章
合同算術の定義を説明できる 第11章
gcd と Euclid互除法を使える 第11章
逆元の存在条件を説明できる 第11章
群・巡回群・体の記法を読める 第11章
鍵空間や探索空間を数えられる 第7章
計算量の支配項を説明できる 第4章
確率的な成功確率を読める 第10章

進行条件: 7項目中6項目以上。合同算術・逆元が弱い場合は不可。

並行計算へ進む前

確認項目 必要章
関係と半順序を説明できる 第2章
状態遷移システムを定義できる 第13章
到達可能性をグラフとして見られる 第6章、第13章
不変条件を証明の道具として使える 第3章、第13章
非決定性と確率を区別できる 第13章
safety と liveness を反例で区別できる 第13章
合意問題の条件を説明できる 第13章

進行条件: 7項目中6項目以上。safety/liveness の区別が曖昧な場合は不可。

進行判定の記録テンプレート

日付:
本体章:
該当前提章:
チェック項目数:
YES数:
NO項目:
補強する章:
補強後の再判定日:
進行可否:

進行可否を記録すると、途中で詰まったときに原因を戻って分析できます。