ITインフラトラブルシューティング大全
問題解決の思考法から各レイヤーの具体策まで〜システム障害に立ち向かう実践的ガイド〜
書籍について
現代のITインフラは複雑化の一途を辿り、システム障害への対応がますます困難になっています。本書は、体系的なトラブルシューティング手法を身につけることで、どのような障害にも冷静かつ効率的に対処できるようになることを目的としています。
本書の特徴
- 体系的なアプローチ: 問題解決の思考プロセスから具体的な技術まで段階的に学習
- 概念重視の解説: 技術の背景と設計思想を理解し、本質的な理解を深める
- 実践的な内容: 現場で直面する実際の問題パターンと対処法を網羅
- 最新技術対応: クラウド環境やコンテナ技術など現代的なインフラに対応
想定読者
- ITインフラの運用・保守に携わるエンジニア
- システム障害対応の体系的な知識を身につけたい方
- トラブルシューティングスキルを向上させたいシステム管理者
- クラウド環境での障害対応を学びたい方
本書は、Linux やネットワークの基礎を一通り学んだ「入門修了レベル」以降の読者を主な対象としています。完全な未経験から学び始める場合は、先に Linux 基礎やインフラ入門系の書籍で基礎を固めてから本書に進むことを推奨します。
学習成果
- システム障害に直面した際に、原因仮説の立案→切り分け→検証→再発防止という一連のプロセスで状況を整理し、慌てずに対応方針を組み立てられるようになる。
- ネットワーク、サーバー、ミドルウェア、アプリケーションなど各レイヤーにおける代表的な障害パターンと、その確認・切り分け手順を押さえたうえで、実際の現場に応用できるようになる。
- 障害対応時のコミュニケーションやエスカレーション、ポストモーテムの進め方など、「技術以外の要素」も含めてトラブルシューティングを設計できるようになる。
- クラウドやコンテナ環境を含む現代的なインフラで、監視・ログ・メトリクスを活用した継続的な改善サイクルを回すための土台を身につけられるようになる。
読み方ガイド
- 初めて体系的にトラブルシューティングを学ぶ読者は、第1章から順番に読み進め、基本的な考え方と共通フレームワークを押さえたうえで、各レイヤーの章に進むことを推奨する。
- 既に運用経験があり、特定レイヤー(ネットワーク、ストレージ、クラウドなど)に課題感がある読者は、第1章で共通の枠組みを確認した後、関心の高い章から読んでもよい。
- 障害対応時のコミュニケーションやポストモーテムに悩んでいる読者は、技術レイヤーの章と並行して、組織的な対応や振り返りを扱う章を重点的に読むことで、実務の改善につなげやすい。
- 本書全体を一度通読した後は、付録やチェックリストを含め、実際の障害発生時に「リファレンス」として参照する使い方も想定している。
学習の進め方
本書は段階的な学習を想定して構成されています。第1章から順番に読み進めることで、トラブルシューティングの基本的な考え方から高度な技術まで体系的に習得できます。
各章には学習目標と想定学習時間が記載されています。想定学習時間は、本文の読解に加えて、章末チェックリストの確認や手元での軽い演習(コマンド例を眺める/試す等)を含む目安です。本文を読むだけの場合は、これより短くなることがあります。
著者について
ITDO Inc.(株式会社アイティードゥ)
ITインフラの設計・構築・運用に20年以上携わり、大規模システムから小規模環境まで幅広いトラブルシューティング経験を持つ。現在は技術コンサルティングと教育事業を通じて、実践的なITスキルの普及に取り組んでいる。
前提知識
- Linux の基本操作(例:
cd/ls/cat/grep/less/sudo) - ログ確認の基本(例:
journalctl、/var/log/配下のログの読み方) - ネットワーク基礎(IP/DNS/TCP/HTTP の概要と「疎通できない」の意味を説明できる程度)
- 原因を「仮説 → 切り分け → 検証」で絞り込む姿勢(第1章で整理)
所要時間
- 通読(本文のみ): 約2.5〜3.5時間(本文量ベース概算。コードブロック除外、400〜600文字/分換算)
- 章末の確認/軽演習込み: 約24〜31時間(各章の想定学習時間合算)
目次
付録
ライセンス
本書は Creative Commons BY-NC-SA 4.0 ライセンスで公開されています。
🔓 教育・研究・個人学習での利用は自由 ですが、💼 商用利用には事前許諾 が必要です。
お問い合わせ
株式会社アイティードゥ(ITDO Inc.)
Email: knowledge@itdo.jp