トラブルシューティングフロー
この付録は、許可された学習・評価環境で観測できない、再現できない、または安全境界を判断できないときの切り分け手順です。攻撃を継続するための回避策ではありません。
開始前のauthorization gate
次の全項目を確認できない場合は開始しません。
- 書面で合意した対象、scope、許可手法、時間帯、連絡先、停止条件がある。
- 学習用・検証用環境とproduction/第三者環境を識別できる。
- credential、token、個人情報、request/response、screen captureの保管・masking規則がある。
- cleanup、snapshot/restore、証跡保全、費用上限の担当者が決まっている。
6段階の判断フロー
- 停止条件を先に判定する: 許可外対象、active production、可用性低下、credentialや個人情報の露出、横展開・永続化の兆候があれば即時停止する。
- read-onlyで観測する: 時刻、対象、期待結果、実結果、直前操作、tool/version、log、request IDを保存する。再起動や設定変更はまだ行わない。
- 症状を分類する: lab起動、proxy/TLS、認証/session/OAuth、API/mobile/cloud tooling、再現性/証跡のどこで差が生じたかを一つに絞る。
- 最小安全テストを設計する: snapshot可能な隔離環境と単一仮説を使い、負荷、対象、回数を制限する。productionや共有tenantで試行錯誤しない。
- rollbackまたはescalationを選ぶ: 承認済みのrestore/cleanupだけを実行する。scope、所有権、影響を判断できない場合は停止して責任者へ渡す。
- cleanupと記録を確認する: container/VM/cloud resource、test account、temporary token、proxy設定を片付け、証跡、未解決risk、実施しなかった操作を記録する。
症状別ルート
labが起動しない・到達できない
- host resource、port競合、container/VM状態、名前解決、許可されたnetwork boundaryをread-onlyで確認する。
- firewall全面開放、host security無効化、未知imageへの差し替えを行わない。
- 学習用環境構築ガイドと演習環境クイックスタートへ戻る。
proxy・TLS・HTTPを観測できない
- target host、proxy listener、browser/app proxy、certificate trust、HTTP/HTTPSの順に一境界ずつ確認する。
- production certificateの置換や端末全体の検証無効化を行わない。
- HTTP/Cookie/CORS/SameSiteとBurp Suite入門を参照する。
認証・session・OAuth/OIDCの結果が揺れる
- account/role、token expiry、redirect URI、state/nonce、cookie属性、再現時刻を分けて記録する。
- 他者account、実credential、共有sessionを使わず、許可済みtest identityだけを使用する。
- JWT/OAuth2/OIDCの基礎、OAuth/OIDCテストを参照する。
API・mobile・cloud toolが期待どおり動かない
- tool/version、対象environment、permission、quota、network、provider statusを分離する。
- 管理者権限の常用、監査log無効化、課金上限を越えるscanで回避しない。
- API基礎、mobile環境、cloud評価toolを参照する。
findingを再現できない・証跡が不足する
- 同一request、同一identity、同一前提、時刻、response差分を最小手順で比較する。
- 再現のためにscope外の負荷、横展開、data変更を追加しない。再現不能も結果として記録する。
- PoCとreporting、report作成と振り返りを参照する。
即時停止・escalation条件
- scope外、第三者、active productionへ到達した。
- credential、token、秘密情報、個人情報を取得または露出した。
- availability、billing、data integrityへ予期しない影響が出た。
- 横展開、権限昇格、永続化、証拠毀損が必要になった。
- 連絡先、rollback、cleanup、証跡保全のいずれかを確認できない。
停止後は法的注意点と倫理とscoping/test planへ戻り、責任者の再承認なしに再開しません。