本書の目的と前提

この章の学習目標(3〜5)

  • 本書が扱う範囲(スコープ)と、扱わない範囲を説明できる
  • 検証(Proxmox)と本番(クラウド)で「同一化すべき点」と「差分として扱う点」を整理できる
  • 以後の章を読むための前提(環境/知識/運用の前提)を確認できる

目的

本書の目的は、次の状態を作ることです。

  • 検証環境(Proxmox)での学習・検証を、将来の本番(クラウド)へ繋げられる
  • 検証環境固有の作業に寄せすぎず、本番差分の吸収戦略(抽象化/設計/運用)を持てる

スコープ(扱うこと)

  • Proxmox 上での検証基盤(3ノード想定)の設計観点
  • kubeadm + containerd による Kubernetes 構築の基本
  • 追加コンポーネント(CNI/LB/Ingress/Storage)で差分が出る理由と扱い方
  • raw YAML → Kustomize → Helm の学習順と運用上の使い分け
  • 検証→本番へ移すための運用観点(GitOps/CI/CD、監視/ログ、バックアップ/更新)

非スコープ(扱わないこと)

  • 特定クラウドに強く依存する設計の最適化(例: ベンダー固有機能への全面依存)
  • 1つの正解としてのツール固定(環境と要件で変わるため)

前提(環境)

本書は「検証→本番」の観点を優先するため、検証環境の詳細は固定しません。執筆時点の前提は次を参照してください。

破壊的操作に関する注意

本書の手順には、VM/Kubernetes リソースの削除、クラスタ再構築などの破壊的操作が含まれる可能性があります。

  • 本番環境では実行しない(検証環境で先に再現する)
  • 影響範囲、ロールバック手段、バックアップの有無を明記してから実行する

フィードバック窓口

まとめ

本書は「検証を早く回す」だけでなく、「本番へ移す時に詰まらない」ことを重視します。

チェックリスト(3〜10)

  • 本書のスコープ/非スコープを理解した
  • 検証と本番で差分が出る領域(LB/Storage 等)を把握した
  • 破壊的操作の注意(影響範囲/バックアップ/停止線)を理解した