付録D: クイックリファレンス
本付録は、一読後に「どこへ戻れば判断材料を引き直せるか」を素早く確認するための再参照ページです。図版の位置と、典型的な詰まり方ごとの戻り先をまとめます。
本書では、この付録を図版索引・レビュー前の最小確認項目・症状別の再参照導線をまとめた統合入口として扱います。図版から戻りたい場合、レビュー前の確認項目を引き直したい場合、症状から戻りたい場合は、まず本付録を起点にしてください。
本文や付録間で説明が食い違う場合は、本付録だけで判断せず、まず 公開トップページの「確認したいこと別の正本」 を参照してください。形式と必須項目は Context Pack v1 仕様、実行手順は 検証コマンド、語義は 用語集(Glossary)、版差は CHANGELOG を確認します。
1. 図版索引
まず図を見直して全体像を掴みたい場合は、この表を起点に戻ってください。
| 図版 | 場所 | 何を確認するときに使うか |
|---|---|---|
| 概念マップ | トップページ / 概念マップ | 本書全体の論点が、仕様・設計・検証・運用でどうつながるかを見直すとき |
| Context Pack → AI → 検証ループ | 第1章 / 最小ループ | 人間が固定すべき入力契約と、AIへ委任する範囲の境界を確認するとき |
| Pullback / Pushout の比較図 | 第7章 / 統合・移行の設計パターン | 統合・移行で「どの境界を合わせるか」を見失ったとき |
| ストリング図式の配線図 | 第8章 / モノイダル圏とストリング図式 | 並列処理・分業・合流点の責務分担を整理したいとき |
| effect boundary の分割図 | 第9章 / 効果境界の設計 | 副作用・再試行・監査を pure core と分離して考え直したいとき |
| Issue → PR → CI の通しフロー | 第10章 / ケーススタディ | 設計成果物を GitHub 運用へどう接続するかを再確認するとき |
2. レビュー前の最小確認項目
設計成果物や PR を確認する前に、最低限次の 5 点を見直してください。
詳細なレビュー用チェックリストや成果物テンプレートが必要な場合は、付録A: 設計成果物テンプレ集 に戻ってください。本節は「まずどこを見るか」を絞るための最小入口です。
- Context Pack に goals / non-goals、境界、Forbidden changes が明記されている
- 用語や訳語が 用語集(Glossary) と衝突していない
- 図式や不変条件が、対応するテスト観点へ落ちている
- 効果境界や副作用が pure core / impure shell の切り分けと矛盾していない
- Issue / PR / CI のどこで確認するかが、第10章のケーススタディと整合している
3. 目的別の引き直し方
迷ったら、まず「いま困っているのが仕様・統合・分業・副作用・運用のどれか」を切り分けると、戻る章を選びやすくなります。
- 仕様が曖昧で AI が勝手に補完する: 第1章 → 第2章
- 差分レビューで意味保存を確認したい: 第5章 → 第10章
- 統合・移行で境界が壊れる: 第7章
- 並列化や責務分担で配線が壊れる: 第8章
- 失敗処理・監査・再試行の責務が混ざる: 第9章
- 設計成果物のテンプレートを先に見たい: 付録A: 設計成果物テンプレ集
- AIレビュー・実装プロンプトを先に見たい: 付録B: AIエージェント用プロンプト集
- 次に学ぶ順番や原典を確認したい: 付録C: 参考文献
4. 症状から引く戻り先
症状ベースで再参照したい場合は、この表を使って最初の戻り先を決めてください。
| 症状 | 最初に戻る場所 | まず見るもの |
|---|---|---|
| AI が仕様を補完して、意図しない実装差分を出す | 第1章 | 失敗パターン表、Context Pack の最小構成、Forbidden changes |
| 用語や境界の意味が章ごとにずれて見える | 用語集(Glossary) | 主要概念の意味を確認し、表記ルールが必要なら用語ガイドへ進む |
| 統合や移行で、どの条件を一致させるべきか判断できない | 第7章 | Pullback / Pushout の使い分け、統合時の受入条件 |
| 並列処理や分業で、接続点の責務が曖昧になる | 第8章 | ストリング図式、結合点の責務、配線の検証観点 |
| 副作用・再試行・監査が混ざり、レビュー観点がぶれる | 第9章 | pure core / impure shell、モナド、失敗境界 |
| Issue / PR / CI にどう落とすか分からない | 第10章 | ケーススタディ全体、レビュー手順、CI の検証ポイント |
| 公開ページの説明と公開版 YAML / GitHub の変更履歴が一致しないように見える | トップページ / 利用と更新情報 | CHANGELOG、コミット履歴、公開ページ本文との版差確認手順 |