付録A:実践的なツール・テンプレート集

A.1 論理的思考のフレームワーク一覧

A.1.1 基本的な論理構造

PREP法テンプレート

【Point(結論)】
- 最初に結論を明確に述べる

【Reason(理由)】  
- なぜその結論に至ったのかの理由

【Example(具体例)】
- 具体的な事例・データ・経験

【Point(結論の再確認)】
- 結論を再度確認・強調

三段論法チェックリスト

【大前提】
□ 一般的に受け入れられる原則・法則
□ 論理的に妥当な前提

【小前提】
□ 具体的な事実・状況
□ 大前提に当てはまる条件

【結論】
□ 大前提と小前提から論理的に導かれる
□ 飛躍や矛盾がない

A.1.2 問題解決フレームワーク

5W1H分析テンプレート

【What】何を:
- 問題・課題の内容
- 達成すべき目標

【Why】なぜ:
- 問題が発生する原因
- 解決する必要性

【Who】誰が:
- 関係者・責任者
- 影響を受ける人

【When】いつ:
- 期限・タイミング
- 時期的制約

【Where】どこで:
- 場所・範囲
- 対象領域

【How】どのように:
- 解決方法・手段
- 実行プロセス

MECE分析チェックリスト

【Mutually Exclusive(相互排他)】
□ 重複する要素がない
□ 分類が明確に区別される
□ 境界線が明確

【Collectively Exhaustive(完全網羅)】
□ 漏れがない
□ 全体をカバーしている
□ 重要な要素を見落としていない

A.2 AIプロンプト設計テンプレート

A.2.1 基本プロンプトテンプレート

情報収集用プロンプト

【役割設定】
あなたは[専門分野]の専門家として回答してください。

【タスク】
[具体的な依頼内容]について、以下の観点から分析してください:

【観点・条件】
1. [観点1]
2. [観点2]  
3. [観点3]

【出力形式】
- 見出しを使って構造化
- 要点を箇条書きで整理
- 具体例を含める

【制約条件】
- 500文字以内で要約
- 信頼できる情報源に基づく
- 客観的な分析を重視

文書作成支援プロンプト

【文書種類】[報告書/提案書/メール等]

【目的】[文書の目的・ゴール]

【対象読者】[読み手の属性・立場]

【含めるべき要素】
- [要素1]
- [要素2]
- [要素3]

【トーン・スタイル】
- [フォーマル/カジュアル]
- [説得的/情報提供的]
- [簡潔/詳細]

【制約】
- 文字数:[○○文字以内]
- 構成:[指定がある場合]

A.2.2 高度なプロンプト技術

Chain of Thought(思考の連鎖)テンプレート

問題:[解決したい問題]

段階的に考えてみましょう:

ステップ1:[最初に検討すべきこと]
理由:[なぜこれを最初に考えるのか]

ステップ2:[次に検討すべきこと]  
理由:[前のステップとの関連性]

ステップ3:[最終的に検討すべきこと]
理由:[全体的な論理の流れ]

結論:[段階的思考に基づく最終結論]

Role Playing(役割演技)テンプレート

【シナリオ設定】
あなたは[役割・職種]として、[状況・背景]の場面にいます。

【キャラクター設定】
- 経験:[年数・専門性]
- 立場:[組織での位置・責任]
- 性格:[判断基準・価値観]

【課題】
[具体的な問題・依頼]

【制約】
- [時間的制約]
- [リソース制約]
- [その他の制約]

この役割として、どのように対応しますか?
理由も含めて説明してください。

A.3 会議・ミーティングツール

A.3.1 会議進行テンプレート

アジェンダテンプレート

【会議概要】
日時:○年○月○日 ○時〜○時
場所:[会議室/オンライン]
参加者:[氏名・所属]
目的:[会議の目的・ゴール]

【議題】
1. [議題1](○分)
   - 内容:[詳細]
   - 目標:[この議題で決めること]
   - 担当:[発表者・資料準備者]

2. [議題2](○分)
   - 内容:[詳細]
   - 目標:[この議題で決めること]
   - 担当:[発表者・資料準備者]

【決定事項記録欄】
- 
- 
- 

【次回までのアクション】
| 項目 | 担当者 | 期限 | 確認方法 |
|------|--------|------|----------|
|      |        |      |          |

議事録テンプレート

【会議概要】
件名:[会議名]
日時:○年○月○日 ○時〜○時
参加者:[氏名・所属一覧]

【決定事項】
1. [決定内容1]
   - 理由:[決定理由]
   - 担当:[実行責任者]
   - 期限:[完了期限]

2. [決定内容2]
   - 理由:[決定理由]
   - 担当:[実行責任者]
   - 期限:[完了期限]

【継続検討事項】  
1. [検討事項1]
   - 検討内容:[詳細]
   - 担当:[検討責任者]
   - 次回報告:[報告予定日]

【情報共有事項】
- [共有された情報]
- [その他の報告事項]

【次回会議】
日時:○月○日○時〜
議題:[予定議題]

A.3.2 ファシリテーションツール

論点整理ボード

【論点A】[論点名]
├── 現状:[現在の状況]
├── 課題:[問題点]
├── 対策案:
│   ├── 案1:[内容・メリット・デメリット]
│   ├── 案2:[内容・メリット・デメリット]
│   └── 案3:[内容・メリット・デメリット]
└── 決定:[合意内容・次のアクション]

【論点B】[論点名]
├── 現状:[現在の状況]
├── 課題:[問題点]
└── [以下同様の構造]

合意形成チェックシート

【段階1:理解確認】
□ 全員が論点を理解している
□ 前提条件に合意がある
□ 用語・定義が統一されている

【段階2:選択肢確認】
□ 十分な選択肢が検討された
□ 各選択肢のメリット・デメリットが明確
□ 実現可能性が評価された

【段階3:評価基準確認】
□ 評価基準に合意がある
□ 優先順位が明確
□ 判断根拠が客観的

【段階4:最終合意】
□ 反対意見が十分検討された
□ 全員が納得している
□ 実行条件が明確
□ 次のアクションが決まった

A.4 文書作成テンプレート

A.4.1 報告書テンプレート

業務報告書

【報告概要】
報告者:[氏名・所属]
報告日:○年○月○日
対象期間:○月○日〜○月○日
報告先:[宛先]

【主要成果】
1. [成果1]
   - 内容:[具体的内容]
   - 数値:[定量的結果]
   - 評価:[目標達成度]

2. [成果2]
   - 内容:[具体的内容]
   - 数値:[定量的結果]  
   - 評価:[目標達成度]

【課題・問題】
1. [課題1]
   - 発生状況:[いつ・どこで]
   - 原因分析:[なぜ発生したか]
   - 対策:[どう解決するか]
   - 期限:[いつまでに]

【今後の予定】
- [短期的な予定(1週間)]
- [中期的な予定(1ヶ月)]
- [必要な支援・リソース]

【その他】
- [気づき・提案・相談事項]

提案書テンプレート

【エグゼクティブサマリー】
- 提案内容:[要点を1-2行で]
- 期待効果:[定量的効果]
- 投資額:[必要な投資]
- 実施期間:[開始〜完了]

【現状・課題】
1. 現状分析
   - [現在の状況・データ]
   
2. 問題・課題
   - [具体的な問題点]
   - [影響・リスク]

【提案内容】
1. 解決策概要
   - [提案する解決策]
   
2. 実施方法
   - [具体的な実施手順]
   - [必要なリソース]
   - [実施体制]

【効果・メリット】
1. 定量的効果
   - [数値で表せる効果]
   - [投資対効果]
   
2. 定性的効果  
   - [数値化困難な効果]

【実行計画】
| フェーズ | 期間 | 主要作業 | 担当 | 成果物 |
|----------|------|----------|------|--------|
| 準備 | ○月 | [作業内容] | [担当者] | [成果物] |
| 実行 | ○月 | [作業内容] | [担当者] | [成果物] |
| 評価 | ○月 | [作業内容] | [担当者] | [成果物] |

【リスク・対策】
| リスク | 確率 | 影響 | 対策 |
|--------|------|------|------|
| [リスク1] | [高/中/低] | [大/中/小] | [対策内容] |

【投資・予算】
- 初期投資:[金額・内訳]
- 運営費用:[年間・月間コスト]
- 投資回収:[期間・計算根拠]

【結論・次のステップ】
- [提案のまとめ]
- [承認・決定事項]
- [次のアクション・スケジュール]

A.4.2 プレゼンテーション構成テンプレート

基本構成(10-15分)

【オープニング(1-2分)】
- 自己紹介・挨拶
- 今日のアジェンダ
- 時間配分の説明

【問題提起(2-3分)】  
- 現状の課題・問題
- なぜ重要なのか
- 聞き手への影響

【解決策提示(5-7分)】
- 提案内容の概要
- 具体的な方法・手順
- 期待される効果

【実行計画(2-3分)】
- スケジュール・マイルストーン
- 必要なリソース・体制
- 成功指標・評価方法

【クロージング(1分)】
- まとめ・結論
- 次のアクション
- 質疑応答への移行

説得型プレゼンテーション

【注意喚起】
- インパクトのある事実・データ
- 問題の深刻さ・緊急性

【関心】
- 聞き手にとっての意味
- 個人・組織への影響

【欲求】
- 理想的な状態・ビジョン
- 解決策の魅力・メリット

【行動】
- 具体的な行動要請
- 今すぐ決断すべき理由

A.5 評価・改善ツール

A.5.1 自己評価チェックリスト

論理的思考力評価

【情報収集・整理(20点)】
□ 必要な情報を効率的に収集できる(5点)
□ 情報の信頼性を適切に評価できる(5点)
□ 情報を体系的に整理できる(5点)
□ 複数の情報源を統合できる(5点)

【分析・推論(20点)】
□ 問題を適切に分解できる(5点)
□ 因果関係を正確に把握できる(5点)
□ 論理的な推論ができる(5点)
□ 仮説を立てて検証できる(5点)

【判断・意思決定(20点)】
□ 複数の選択肢を比較検討できる(5点)
□ 客観的な基準で評価できる(5点)
□ リスクを適切に評価できる(5点)
□ タイミングよく決断できる(5点)

【表現・コミュニケーション(20点)】
□ 論理的で分かりやすく説明できる(5点)
□ 相手に応じて表現を調整できる(5点)
□ 説得力のある資料を作成できる(5点)
□ 建設的な議論ができる(5点)

【継続的改善(20点)】
□ 自分の思考パターンを客観視できる(5点)
□ 失敗から学習できる(5点)
□ 新しい手法を積極的に学習する(5点)
□ 他者からのフィードバックを活用できる(5点)

【総合評価】
80-100点:上級レベル
60-79点:中級レベル
40-59点:初級レベル
40点未満:基礎レベル

AI活用スキル評価

【プロンプト設計(25点)】
□ 明確で具体的な指示ができる(5点)
□ 適切な文脈・背景を提供できる(5点)
□ 期待する出力形式を指定できる(5点)
□ 制約条件を適切に設定できる(5点)
□ 段階的な指示ができる(5点)

【出力評価・改善(25点)】
□ AIの出力を客観的に評価できる(5点)
□ 不適切な内容を識別できる(5点)
□ 改善のための追加指示ができる(5点)
□ 複数の出力を比較検討できる(5点)
□ 人間の判断との使い分けができる(5点)

【創造的活用(25点)】
□ 新しい活用方法を考案できる(5点)
□ 複数のAIツールを組み合わせて使える(5点)
□ AI能力の限界を理解している(5点)
□ AIとの協働で創造的成果を生み出せる(5点)
□ 効率化だけでなく質の向上も図れる(5点)

【倫理・責任(25点)】
□ AI使用時の倫理的配慮ができる(5点)
□ 情報セキュリティに注意している(5点)
□ AIに過度に依存しない(5点)
□ 最終的な責任は人間が負うことを理解(5点)
□ 継続的な学習・アップデートを心がける(5点)

A.5.2 改善計画テンプレート

個人改善計画書

【現状評価】
評価日:○年○月○日
評価者:[本人/上司/同僚]

強み:
- [具体的な強み1]
- [具体的な強み2]
- [具体的な強み3]

改善点:
- [具体的な改善点1]
- [具体的な改善点2]  
- [具体的な改善点3]

【目標設定】
期間:○年○月○日〜○年○月○日

目標1:[SMART原則に基づく具体的目標]
- 測定方法:[どうやって測定するか]
- 期限:[いつまでに]

目標2:[SMART原則に基づく具体的目標]
- 測定方法:[どうやって測定するか]
- 期限:[いつまでに]

【実行計画】
| 活動 | 方法 | 頻度 | 期間 | 成果指標 |
|------|------|------|------|----------|
| [学習活動1] | [具体的方法] | [週○回] | [○ヶ月] | [測定可能な指標] |
| [実践活動1] | [具体的方法] | [毎日] | [○ヶ月] | [測定可能な指標] |

【進捗確認】
チェック日:[毎月○日]
確認者:[本人/上司/メンター]
確認方法:[面談/レポート/評価]

【支援・リソース】
必要な支援:
- [上司からの支援]
- [同僚からの協力]
- [外部研修・書籍]

利用可能なリソース:
- [時間的リソース]
- [予算]
- [ツール・システム]

この付録のツール・テンプレートを活用することで、本書で学んだ論理的思考と表現力を実践的に身につけることができます。自分の状況に合わせてカスタマイズし、継続的な改善に役立ててください。