第4章:切り分け戦略(範囲縮小/比較/安全な検証)
この章で学ぶこと
- 範囲縮小(どこまで壊れているか)を先に行う
- 比較(正常系との差分)で原因候補を減らす
- 安全な検証(本番影響を増やさない)を設計する
成果物(または判断基準)
- 切り分けの作戦(何を先に切るか)
- 復旧判断の材料(暫定/恒久、ロールバック可否)
本文
切り分けは“疑わしい順”ではなく、“切れる順”で進める。最短で候補を除外する。
注: 本番での検証は「戻せる」「観測できる」「影響が局所」の3点を満たすように設計する。
よく使う戦略
- 変更点比較(デプロイ前後)
- 片側切り(外部依存の切り離し/機能フラグ)
- 範囲縮小(特定リージョン/特定ユーザー)
- 安全な再現(staging、影響の小さい入力)
具体例(場当たり→再現性)
悪い例(場当たり)
思いついた順に設定を変える
検証の結果を記録しない
本番で影響を広げてしまう
良い例(再現性)
作戦: 1) 影響範囲の縮小 2) 直近変更の比較 3) ロールバック検討
検証: 影響の小さい入力で再現
結果: 変更Aで再現、変更Bでは再現せず(候補を絞る)
記録: タイムラインに仮説/検証/結果を残す
チェックリスト
- 範囲縮小ができている
- 比較(差分)が取れている
- 安全な検証になっている
- 検証結果が記録されている
まとめ
- 範囲縮小と比較(差分)で候補を減らし、切り分けを前進させる
- 本番影響を増やさない検証方法(再現条件、入力、環境)を設計する
- 判断と結果はタイムラインに残し、後続の共有と検証に耐える状態にする
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