付録C:参考文献・推薦図書

本書の執筆にあたって参考にした文献と、さらに学習を深めたい読者のための推薦図書を章別に整理しました。


序章・第1章:エイダ・ラブレス

主要参考文献

  • Lovelace, Ada. “Sketch of the Analytical Engine Invented by Charles Babbage” (1843)
  • Babbage, Charles. “Passages from the Life of a Philosopher” (1864)
  • Toole, Betty Alexandra. “Ada, the Enchantress of Numbers” (1998)
  • Woolley, Benjamin. “The Bride of Science: Romance, Reason and Byron’s Daughter” (1999)

推薦図書

入門レベル

  • シドニー・パドゥア『ラブレース&バベッジ』(早川書房、2017)
    • 漫画形式でエイダとバベッジの業績を楽しく紹介
  • 鍋田清治『エイダ・ラブレース アルゴリズムに魅せられた数学者』(共立出版、2019)

中級レベル

  • ジョン・フルトン『チャールズ・バベッジとその時代』(日本評論社、1989)
  • ドロン・スワード『エイダ・ラブレースの思考機械』(みすず書房、2020)

原典・専門レベル

  • Charles Babbage. “On the Mathematical Nature of Logical Reasoning” (1854)
  • Luigi Federico Menabrea. “Sketch of the Analytical Engine” (1842)

第2章:アラン・チューリング

主要参考文献

  • Turing, Alan M. “On Computable Numbers” (1936)
  • Turing, Alan M. “Computing Machinery and Intelligence” (1950)
  • Hodges, Andrew. “Alan Turing: The Enigma” (1983)
  • Copeland, B. Jack. “The Essential Turing” (2004)

推薦図書

入門レベル

  • アンドリュー・ホッジス『エニグマ アラン・チューリング伝』(勁草書房、2015)
    • 映画『イミテーション・ゲーム』の原作
  • 計算機屋かく戦えり『アラン・チューリングの生涯』(オーム社、2019)

中級レベル

  • 竹内薫『チューリングの大聖堂』(早川書房、2013)
  • B・ジャック・コープランド『チューリング』(岩波書店、2017)

専門レベル

  • 田中一之『ゲーデルと20世紀の論理学』(東京大学出版会、2016)
  • Martin Davis. “The Universal Computer” (2000)

第3章:グレース・ホッパー

主要参考文献

  • Hopper, Grace. “The Education of a Computer” (1952)
  • Williams, Kathleen. “Grace Hopper: Admiral of the Cyber Sea” (2004)
  • Beyer, Kurt W. “Grace Hopper and the Invention of the Information Age” (2009)

推薦図書

入門レベル

  • 梅田望夫『グレース・ホッパー』(岩波書店、2018)
  • 鈴木亮介『COBOLの母 グレース・ホッパー』(技術評論社、2020)

中級レベル

  • 情報処理学会編『コンピュータの歴史』(共立出版、2016)
  • 田中英彦『コンピュータアーキテクチャ』(岩波書店、2006)

専門レベル

  • Jean E. Sammet. “Programming Languages: History and Fundamentals” (1969)
  • Richard L. Wexelblat. “History of Programming Languages” (1981)

第4章:嶋正利・高橋秀俊

主要参考文献

  • 嶋正利『マイクロプロセッサの開発者たち』(工業調査会、2005)
  • 高橋秀俊『私のコンピュータ史』(岩波書店、1996)
  • 情報処理学会『日本のコンピュータ史』(オーム社、2010)

推薦図書

入門レベル

  • 遠藤諭『計算機屋かく戦えり』(アスキー、2018)
  • 富田眞治『日本のコンピュータ パイオニアたちの証言』(オーム社、2005)

中級レベル

  • 嶋正利『Intel 4004 マイクロプロセッサの誕生』(CQ出版社、2004)
  • 和田英一『プログラムはなぜ動くのか』(日経BP、2007)

専門レベル

  • 電子情報通信学会『コンピュータ技術の系譜』(コロナ社、2018)
  • IEEE Computer Society. “History of Computing in Japan” (1996)

第5章:スティーブ・ジョブズ & ウォズニアック

主要参考文献

  • Isaacson, Walter. “Steve Jobs” (2011)
  • Wozniak, Steve. “iWoz: Computer Geek to Cult Icon” (2006)
  • Kahney, Leander. “The Cult of Mac” (2004)
  • Schlender, Brent. “Becoming Steve Jobs” (2015)

推薦図書

入門レベル

  • ウォルター・アイザックソン『スティーブ・ジョブズ』(講談社、2011)
  • スティーブ・ウォズニアック『アップルを創った怪物』(ダイヤモンド社、2008)

中級レベル

  • アンディ・ヘルツフェルド『レボリューション・イン・ザ・バレー』(オライリー・ジャパン、2005)
  • カーマイン・ガロ『スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン』(日経BP、2010)

専門レベル

  • 情報処理学会『パーソナルコンピュータの歴史』(共立出版、2019)
  • Paul Freiberger. “Fire in the Valley: The Birth and Death of the Personal Computer” (2013)

第6章:ティム・バーナーズ=リー

主要参考文献

  • Berners-Lee, Tim. “Weaving the Web” (1999)
  • Berners-Lee, Tim. “Information Management: A Proposal” (1989)
  • Gillies, James. “How the Web was Born” (2000)

推薦図書

入門レベル

  • ティム・バーナーズ=リー『Webの創成』(毎日コミュニケーションズ、2001)
  • 村井純『インターネット』(岩波新書、1995)

中級レベル

  • 砂原秀樹『インターネット技術のすべて』(技術評論社、2018)
  • 江崎浩『次世代インターネット』(岩波書店、2016)

専門レベル

  • W3C. “World Wide Web Consortium Process Document” (2020)
  • RFC 1945: “Hypertext Transfer Protocol – HTTP/1.0” (1996)

第7章:ラリー・ペイジ & セルゲイ・ブリン

主要参考文献

  • Page, Larry & Brin, Sergey. “The Anatomy of a Large-Scale Hypertextual Web Search Engine” (1998)
  • Vise, David A. “The Google Story” (2005)
  • Levy, Steven. “In the Plex: How Google Thinks, Works, and Shapes Our Lives” (2011)

推薦図書

入門レベル

  • デビッド・ヴァイス『グーグル ストーリー』(日経BP、2006)
  • 佐々木俊尚『グーグル革命の衝撃』(NHK出版、2007)

中級レベル

  • スティーブン・レビー『グーグル ネット覇者の真実』(阪急コミュニケーションズ、2011)
  • 梅田望夫『ウェブ進化論』(筑摩書房、2006)

専門レベル

  • Christopher D. Manning. “Introduction to Information Retrieval” (2008)
  • Raghavan, Prabhakar. “Randomized Algorithms” (1995)

第8章:マーク・ザッカーバーグ

主要参考文献

  • Kirkpatrick, David. “The Facebook Effect” (2010)
  • Mezrich, Ben. “The Accidental Billionaires” (2009)
  • Taplin, Jonathan. “Move Fast and Break Things” (2017)

推薦図書

入門レベル

  • デビッド・カークパトリック『フェイスブック 若き天才の野望』(日経BP、2011)
  • ベン・メズリック『facebook 世界最大のSNSでビル・ゲイツに迫る男』(青志社、2010)

中級レベル

  • シーラ・ジーガー『ソーシャルネットワークの経済学』(NTT出版、2012)
  • danah boyd『ソーシャルメディアは武器である』(NHK出版、2017)

専門レベル

  • MIT Technology Review. “Social Networks and Technology” (2019)
  • Easley, David. “Networks, Crowds, and Markets” (2010)

第9章:ジェフ・ベゾス

主要参考文献

  • Stone, Brad. “The Everything Store: Jeff Bezos and the Age of Amazon” (2013)
  • Bezos, Jeff. “Amazon.com Shareholder Letters” (1997-2021)
  • Khan, Lina M. “Amazon’s Antitrust Paradox” (2017)

推薦図書

入門レベル

  • ブラッド・ストーン『ジェフ・ベゾス 果てなき野望』(日経BP、2014)
  • 成毛眞『amazon 世界最先端の戦略がわかる』(ダイヤモンド社、2018)

中級レベル

  • 尾原和啓『プラットフォーム革命』(NHK出版、2018)
  • 成田悠輔『22世紀の民主主義』(SBクリエイティブ、2022)

専門レベル

  • Geoffrey G. Parker. “Platform Revolution” (2016)
  • Thomas H. Davenport. “Competing on Analytics” (2007)

第10章:ジェフリー・ヒントン他AI研究者

主要参考文献

  • Hinton, Geoffrey E. “Learning representations by back-propagating errors” (1986)
  • Krizhevsky, Alex. “ImageNet Classification with Deep Convolutional Neural Networks” (2012)
  • Vaswani, Ashish. “Attention Is All You Need” (2017)
  • Russell, Stuart. “Human Compatible: Artificial Intelligence and the Problem of Control” (2019)

推薦図書

入門レベル

  • 松尾豊『人工知能は人間を超えるか』(KADOKAWA、2015)
  • 西垣通『AI原論』(講談社、2018)

中級レベル

  • イアン・グッドフェロー『深層学習』(KADOKAWA、2018)
  • 斎藤康毅『ゼロから作るDeep Learning』(オライリー・ジャパン、2016)

専門レベル

  • Christopher Bishop. “Pattern Recognition and Machine Learning” (2006)
  • Goodfellow, Ian. “Deep Learning” (2016)

第11章:量子コンピュータ研究者

主要参考文献

  • Nielsen, Michael A. “Quantum Computation and Quantum Information” (2010)
  • Shor, Peter W. “Polynomial-Time Algorithms for Prime Factorization” (1994)
  • Arute, Frank. “Quantum supremacy using a programmable superconducting processor” (2019)

推薦図書

入門レベル

  • 竹内薫『量子コンピュータ』(講談社ブルーバックス、2005)
  • 西森秀稔『量子コンピューティング』(日経サイエンス、2020)

中級レベル

  • 中山茂『量子情報科学入門』(共立出版、2012)
  • 徳永裕己『量子コンピュータの基礎』(サイエンス社、2018)

専門レベル

  • John Preskill. “Quantum Computing: An Introduction” (1998)
  • Kaye, Phillip. “An Introduction to Quantum Computing” (2007)

第12章・全体を通じた学習

デジタル時代の必読書

技術哲学・社会論

  • ヴァル・バーバー『第四次産業革命』(日本経済新聞出版社、2016)
  • ユヴァル・ノア・ハラリ『ホモ・デウス』(河出書房新社、2018)
  • ケヴィン・ケリー『テクニウム』(みすず書房、2014)

プログラミング・技術習得

  • ハロルド・エイベルソン『計算機プログラムの構造と解釈』(翔泳社、2000)
  • ロバート・C・マーチン『Clean Code』(KADOKAWA、2017)
  • Joel Spolsky『Joel on Software』(オーム社、2005)

起業・イノベーション

  • エリック・リース『リーン・スタートアップ』(日経BP、2012)
  • ピーター・ティール『ゼロ・トゥ・ワン』(NHK出版、2014)
  • クレイトン・クリステンセン『イノベーションのジレンマ』(翔泳社、2001)

オンライン学習リソース

無料学習プラットフォーム

  • Coursera:世界トップ大学の講義を無料受講
  • edX:MIT、ハーバード等の高品質コース
  • Khan Academy:基礎から応用まで体系的学習
  • Codecademy:プログラミング実践学習

技術文献・論文

  • arXiv.org:コンピュータサイエンス・AI最新論文
  • ACM Digital Library:計算機科学専門論文データベース
  • IEEE Xplore:電気・電子・コンピュータ工学論文
  • Google Scholar:学術論文検索エンジン

開発者コミュニティ

  • GitHub:オープンソースプロジェクト参加
  • Stack Overflow:プログラミング質問・回答サイト
  • Qiita:日本語技術情報共有プラットフォーム
  • Reddit:各技術分野の活発なディスカッション

読書の進め方

レベル別学習ステップ

Step 1: 基礎理解(1-3ヶ月)

  1. 興味のある人物の入門書を1冊完読
  2. その分野の基本概念を理解
  3. 実際に手を動かす(プログラミング、実験等)

Step 2: 知識拡張(3-6ヶ月)

  1. 同分野の中級書2-3冊を読破
  2. オンライン講座で体系的学習
  3. 小さなプロジェクトに挑戦

Step 3: 深掘り・専門化(6ヶ月-1年)

  1. 専門書・原典論文の読解
  2. オープンソースプロジェクトへの貢献
  3. 自分なりの創作・研究活動

Step 4: 発信・貢献(継続的)

  1. 学んだ内容をブログ・SNSで発信
  2. 勉強会・コミュニティでの知識共有
  3. 次世代への教育・メンタリング

効果的な読書法

技術書の読み方

  • 25%理解で次に進む:完全理解を求めず、概要把握を重視
  • 実践重視:読むだけでなく、実際に手を動かす
  • 複数書籍の並行読み:一つの観点に偏らない多角的理解

原典論文の読み方

  • Abstract → Conclusion → Introduction → 本文の順で読む
  • 図表を最初に確認:視覚的理解から入る
  • 分からない部分は飛ばす:全体像把握を優先

継続学習のコツ

習慣化

  • 毎日15分の技術読書:小さく継続することの重要性
  • 学習記録:進捗の可視化でモチベーション維持
  • アウトプット:学んだことを人に説明・教える

コミュニティ活用

  • 読書会参加:他者との議論で理解深化
  • メンター探し:経験者からの直接指導
  • ピア学習:同レベルの学習者との相互学習

この参考文献リストは、読者の皆さんの技術的成長の出発点となることを願っています。重要なのは、完璧に理解することではなく、継続的に学習し、実践し、創造することです。デジタル革命の次の章を書くのは、あなた自身なのですから。